高校生に必要な2000単語を2ヶ月、1日1時間で完全攻略! これであなたも単語マスターに
- TOSHIHIRO AKIMA

- 2020年11月8日
- 読了時間: 5分
更新日:2020年11月11日
目次
そもそもなぜ英単語を覚える必要があるのか?
英語というのは「単語」が「文法」というルールに従って並んで存在しており、それを聞いたり話したりするときにはそれが「発音」のルールに従って音声化されています。
それゆえ、英語学習において取り組まなければならないのは、結局この3つです。その中でも英単語は「英語」を構成する最小単位であり、英語に意味をもたらすという意味で重要な役割を果たしています。そのため、いくら文法知識を持っていても、そのルールに従って並んでいる単語の意味が分からなければ、文章の意味は分かりません。とはいっても、単語の暗記って地味な作業なので長期間続けるのは大変ですし、なかなか覚えられなくて苦労していませんか?

科学的に超効率的な暗記方法とその理由
単語帳を1語30秒で5周する今回の英単語暗記での目標は
1日1時間(例朝20分昼20分夜20分)で2000語覚えること
この目標を効率的に達成する方法は、
2か月で1語最大30秒かけて単語帳を5周する
これは、
1日1時間の学習×60日(2か月)= 60時間
1語最大30秒の場合、1周するには30秒×2000語=最大で約16時間かかる
暗記できた単語に対しては1語30秒かける必要がないこと
を考慮して立案されました。
実際には、高校生の標準的な単語帳は2000単語前後のものが多くかつ、その中にはすでに
中学生の段階でも覚えているものもあるはずです。
1語最大30秒の場合、1周するには最大で約16時間かかるため、1日1時間の学習では16日(約2週間程度)で1周できることになります。
単語暗記で重要なのは高い回転率こんな経験ありませんか??
1回で単語帳に含まれる単語を全部覚えようとして、1度に何度もノートに単語を一生懸命書いた。だけど、「確認したら半分も覚えられていなかった」という経験。
どうでしょうか?この経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?
そして「自分の記憶力はどうしてこんなに悪いんだ…」とネガティブな気持ちになってしまうこともありますよね。でもそれは、みなさんの記憶力が悪いからではなく、人間の脳はそもそも復習しないと忘れるように出来ているからなんですね。
それ! 科学的理由があります。なぜ覚えれなかったのか?
それは、脳の記憶の仕組み上、2か月間1つ1つの単語にじっくり時間をかけて1回で全て覚えようとするよりも、2か月間の中で何度も何度も単語帳を回転させる方が100%記憶の定着が良いのです。
だからこそ、単語暗記で重要なのは高い回転率なのです。
エビングハウスの忘却曲線
「人間の脳はそもそも復習しないと忘れるように出来ている」
それはドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスによって証明されています。
彼は人の記憶がどのようなペースで忘れられていくのかについて研究し、その結果以下のような曲線ができあがりました。

この研究結果の重要なことは、「記憶は1日経過しただけで半分以上忘れてしまう」ということです。すなわち、単語を次の日に忘れてしまうことは当然なのです。
復習は大事!とよく聞きますが、
もし仮に復習をするとどうなるか、気になると思いませんか?
(復習はどれくらい重要なのか?)
以下の図に、その結果が現れています

見てわかる通り、復習をすると、忘れるスピードがドンドン遅くなり、最後には忘れなくなることが分かります。この忘れない記憶は長期記憶と呼ばれ、それに対して簡単に忘れられてしまう記憶は短期記憶と呼ばれます。
だからこそ、1度に丁寧に書いて単語を覚えるのではなく、
何度も単語を見て覚える方が効率的なのです。
英単語を覚えるためにやるたった3つのこと
30秒間の中でやるべきことは3点
単語を見て意味を確認する
意味をイメージしながら発音する
その単語を使った文を作る
です。この3つのステップを、より具体的に見ていきましょう。
①単語を見て意味を確認するまずは単語の意味を確認します。このとき注意点は、
「日本語をそのまま覚えるのではなく、その意味のイメージや感覚を意識すること」
例えば、「勉強する=study」というふうに覚えるのではなく、その「勉強する」という日本語の感覚、つまり「机で問題集を開いて考えているなどのイメージ」を意識しながら覚えた方が効果的なのです。このように強く単語の感覚をイメージすることが重要な理由は、このような意識を普段から持っていないと、「英語を日本語に変換してから理解する」という悪い癖がつくからです。最終的には英語は"英語脳"という日本語をあやつる時に使用する脳と違う脳を作り上げることが重要です。
②意味をイメージしながら発音する先ほどお話しした「その英単語が持つイメージや感覚」を頭に思い浮かべながら、単語を発音記号に従って数回発音しましょう。実際に発音して音で覚えることで、聞いた時にわかり、正しい発音で言えるようになります。
③その単語を使った文を作る最後に、単語集に載っている例文も参考にして、中学英語レベルのものでいいので、簡単な文を作って言ってみましょう。今回は1語30秒という時間制限を設けて単語を覚えていくため、「本当にこんなレベルの文でいいのかな?」と感じるくらいの、簡単な文でOKです。また、どうしても作れなければ、そのまま30秒経った時点で次の単語に移って大丈夫です。あくまでこのステップは将来のアウトプット力に繋げることが主な目的なので、最初は1つ目と2つ目のステップができていれば、大丈夫です。
まとめ
英単語の暗記は英語学習の全体の中で重要な要素の1つです。そんな英単語を覚える作業を効果的かつ効率的にできれば、みなさんの英語学習自体がとても質の高いものになります。ぜひ、この方法を参考にして単語の暗記に役立ててもらえればと思います。
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